1. 事前準備
- 要件定義と設計: システムに必要な機能、性能、セキュリティ要件を明確にし、アーキテクチャやネットワーク構成を設計。
- AWSアカウントの準備: AWSアカウントを作成し、MFA(多要素認証)設定や請求アラートを含む基本設定を行います。
- IAMポリシー設定: IAMユーザー、ロール、グループを作成し、最小権限の原則に基づいた適切な権限設定を行います。
- AWSリージョンの選定: システム要件やレイテンシを考慮して最適なリージョンを選定。
- コスト見積もり: コスト見積もりを行い、予算を策定。
2. ネットワーク構築
- VPCの構築: 必要なIPアドレス範囲(CIDR)を計画してVPCを作成。
- サブネットの作成: パブリックサブネットとプライベートサブネットを用途に応じて適切に分割。
- ルートテーブルとゲートウェイの設定: インターネットゲートウェイ(IGW)やNATゲートウェイを必要に応じて設定。
- セキュリティ設定: セキュリティグループとネットワークACL(NACL)を設定して、通信を制御します。
3. インフラ構築
- EC2インスタンスの作成: 必要なOS(Windows/Linux)やスペック(インスタンスタイプ、ストレージ構成)を選択して作成。
- ストレージ設定: EBSボリュームのサイズとIOPSを構成し、バックアップ戦略を計画。
- データベースの構築: RDS、Aurora、DynamoDBなどのサービスを使用してデータベースを作成。
- ロードバランサーの設定: アプリケーションに応じてELB(ALB, NLB)を設定し、負荷分散を実現。
- オートスケーリング: トラフィック増加に対応するためのスケーリングポリシーを作成。
4. アプリケーションデプロイ
- 自動化ツールの利用: CodeDeploy/CodePipelineを活用して継続的インテグレーション/デリバリー(CI/CD)を実現。
- コンテナ化: ECSやEKSを活用してコンテナベースのアプリケーションを展開。
- Lambda: サーバーレスアーキテクチャを採用する場合は、AWS Lambdaを設定。
5. セキュリティと監視
- アクセス管理とセキュリティ: IAMの細かいアクセス制御やAWS WAF、Shieldでの保護を実施。
- 監視サービスの設定: CloudWatchでメトリクス監視、CloudTrailで操作履歴を記録。
- AWS Config: リソース変更の監視とコンプライアンス管理を実施。
- バックアップと復旧: AWS Backupを用いてスナップショットとリストアの自動化を設定。
6. 運用と保守
- コスト管理: AWS Cost ExplorerやBudgetsを使用してコストの監視と最適化を実施。
- ログ管理: CloudWatch LogsやS3での保存、分析を実施。
- パフォーマンス最適化: キャッシュ(ElastiCacheなど)やAuto Scalingを活用。
- 定期的な監査: セキュリティポリシーや設定の見直しと運用の改善を行います。
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